近くのキュイエット(野菜や果物を収穫できる畑)に行って、イチゴ狩りをしました。
本当はフランボワーズが採りたかったけど、今年は気温が上がらず晴れでも涼しい日が続き、ぜんぜん熟してなく断念。
その代わり、今年はビニールシートの下にイチゴが栽培されているため、
ぐっと気温が上がった今週、思いっきり熟したイチゴがいっぱい採れました~。

棚の上に栽培されていて、土もつかないのでそのまま採ったばかりのイチゴを
『パクッ!』

甘くておいしい~。
よ~く熟しているから、ヘタの部分を手で引っ張ると、スポッと抜ける。
フランボワーズを採るときに熟したものを採るときとおんなじ感じに。

中まで真っ赤か

全部で5kgちょっと収穫。

1kgあたり4.20ユーロ。 安~い。
スーパーで買ったイチゴのパックは500gで同じ値段。おまけにオイシクナ~イ。
早速ジャム作り。
でっかい銅の鍋(ボール?)で作ったら、8瓶できました!

つぶつぶかたまりイチゴが入ったおいしいイチゴジャムの出来上がり~。
おまけ
今年はアプリコットも買って、アプリコットジャムも作りました!


ヴァニラも入ってま~す!

というか、土曜日の帰り道、パリで魚屋さんに寄ってラングスティーヌを衝動買ってしまったから、ちゃんと料理しなくてはならなくなったというのがホンネ・・・。それほどモティベーションはなかたんだけど、ラングスティーヌ食べるなら、おいしく食べたい!

ほら、ラングスティーヌも目を吊り上げて言ってます!
というわけで、いろいろ手持ちのレシピを広げ、おいしそうなレシピを物色。で、見つけたのがコレ
『Artichauts Poivrade cuisine en Barigoule,
langoustines sautées à cru』
訳しますと、『ポアヴラードという、小ぶりで紫色のアーティーチョークをバリグール風に火入れをしたものと、生からソテーした手長えび』という料理です。
これは、2☆レストラン(当時は3☆残念)タイユヴァンのシェフ・M.ソリベレスが’04にデモンストレーションで見せてくれた一皿です。
3回ほど彼のデモンストレーションを見させていただきましたが、毎回シンプルでありながら、質の良い食材を選択し、それを十分に活かした料理というか、基本的な技術を手抜きをせずするということが、おいしい料理を作るポイントだな~と思いました。難しいテクニックや複雑すぎる味は本来の素材の味を隠してしまいます。
と、ま~前置きが長くなってしまいましたが、出来上がったものはこちら。

シェフが作った味には到底及びませんが、美味しくできましたよ!
デモの後、メモしたレシピをまとめていないので、自分で書いたのに解読がちょっと難しかった・・・ちゃんときれいにまとめなおさないといけませんね~

おまけ
前回も紹介しましたが、ポアヴラードというアーティーチョーク
詳しくはこちら

食し方をちょっとご紹介♪
まず、茎の付け根の方から数枚、葉っぱを千切り取る。プチぷち

頭の部分を思いっきり、コレぐらい切る。ザクッ

そして、次がちょっと難しいかな?ぺティーナイフで茎の方から繊維の多い部分を切り、頭の部分も少し切り取り、きれいにする。


切った部分からすぐに黒くなっていくので、レモン汁を塗りつけるか、レモン水に入れる。
次に中央部分に繊毛があるので、スプーンでくりぬく。

で残った部分、そう、これしか食べれないんです。処理をした後、食べる部分と廃棄部分を比べると、廃棄部分のほうが多いんです!
火入れの方法は、一番簡単なのは、塩茹でする。ナイフを挿して、難なく刺さればOK!
マヨネーズとか、生クリームに塩とちょっとハーブを刻んで入れたものにつけて食べる。など・・・
バリグール風(M.ソレベレス版)に火入れをするならば、鍋にオリーブ油を熱し、生ハム、玉ねぎ、玉ねぎを軽く炒め、アーティーチョークを入れる。バジル、塩コショウ、白ワイン、鶏だしもしくは水を入れ、蓋をしてアーティーチョークに火を入れる。火が入ったらトマトの角切り、黒オリーブ、バジルを入れて出来上がり♪簡単にいうと・・・・
あと、コレは比較的処理が楽なほう。日本でも東京あたりのデパートで見かける真ん丸い大きいアーティーチョークは、大体同じようなやり方だけど、もっと硬くて骨が折れます・・・

仕事場の横の野菜屋さんには、たくさんの色鮮やかな食材が並んでいます。
日本にはあまりなじみの少ない食材もたくさん!
ホワイトアスパラガスとちりめんキャベツなど

アーティーチョーク(朝鮮アザミ)

これはなんだかわかります?

アーモンドです。
周りの緑の部分を剥いて、中にある白い実?種実?を取り出して使います。
桃やアプリコットなどのシロップ付けに入れたり・・・
そして、もうすでに、夏のフルーツが並んでます。
今が旬のイチゴから、6・7月が旬のさくらんぼ、まさに夏が旬の桃やアプリコットやスイカまで

近年(といっても5年ほど前から)見かける、Peche plateその名のとおり平たい桃。

今年はまだ試していませんが、繊細な味で、ちょっとお高めですが、とってもおいしいです。
そして、これなんだかわかりますか?

パッションフルーツです。
このタイプのパッションフルーツは、わたしもはじめて。わたしが知っているのは黒くて真ん丸いもっと小さめのもの。
これはグアドループ産。西インド諸島東部のフランスの海外県。
だから、フランス産になるのかな?
表面の皮は硬いので、パン切ナイフで半分に切ると、

黄色い汁と黒い粒粒の種が入っています。
これをスプーンですくって、種ごと食べるんです。
種がプチ?サク?コリ?なんて表現していいのかわかりませんが、そんな感じ。
レモンのように、ちょ~すっぱい。でも、レモンと違うのは、爽やかな柑橘系のにおいだけでなく、ちょっと南国の甘~い香りも漂うところでしょうか?
でも、そのままではとっても食べきれない><
個人的にチョコとパッションの組み合わせは大好きなんですけどね。
主人のアイデアで、紅茶に入れて、パッション風味に。
レモンティーといったところでしょうか。砂糖たっぷりめでいただきました・・・・・



ブルターニュ半島の付け根に位置するゲランド
どのように塩が採取されているのかを見てきました。
実は4年ほど前にこのすぐ近くまで来ていたのに、気づかず訪れていなかったんです。
無知って怖いですね。
さてさて、塩田とはどんな感じかと申しますと、こんな感じです。


なんとなく日本の田んぼに似てます。
小さめの四角い池がいくつかあって、海からの海水をいくつかの池を通リながら不純物を取り除き、最終の池に濃い海水塩が溜まります。
一番濃い時には1Lの海水に対して300gの塩が含まれています!!!
それを木の道具でかき集めて、山にして乾燥させます。
これはすべて手作業による仕事なんです。
ゲランドの町の中で見つけた一番安かった塩屋さんのおじさんは、自分で採取しているため、肌も目も真っ赤かに日に焼けていました。

はじめ、海水の塩なんて1年中採れるものだと思っていたんですが、そうじゃなかったんです。
季節によって、海水の満ち干きも変わるし、海水を乾燥させるためには、雨量や日照時間も大切になってきますよね。
だから塩を採取する旬は、まさに夏なんです。
そのため、冬の時期は塩田の整備に当たるわけなんです。
それと今回実際にゲランドに行って分かったことは、小さな塩の生産者が多いこと。
地中海にあるカマルグという場所にも塩田があるんですが、そこは大企業によって管理されています。
一つの塩田の池自体も大きく、塩の山も規模が違います。分かりづらいかもしれませんが、こんな感じです。


それだからという訳だけではありませんが、カマルグよりゲランドの塩のほうが貴重な気がします。事実、海も違うわけですし、成分もゲランドの塩のほうがミネラル分は多いようです。
私たちはせっかくゲランドに来たんだから、やっぱり塩を買わなくては!!ということで
さっきも話にでてきたお店で、
1kgのグロ・セル(粗塩)1ユーロ。安っ!!
1kgのフルール・ド・セル(花の塩)10ユーロ
これもスーパーで買うよりぜんぜん安い!!
これは海水の表面に出来る塩の結晶で、料理の仕上げにかける塩。精製塩のように塩っ辛くない!!!でも、そんなに使うわけじゃないので、いったい何年ぶんなんだろうか?

あと、ここら辺は陶芸も有名で、塩の壺もいっぱい売っています。
私が見つけたのは、卓上に置く塩入れ。

なんかこういうミニチュア系に弱いんだよな~。
ゲランドの町は城壁に囲まれた古い町。

一番安い塩を売っているお店を探したり、好きな塩入れを見つけるのも楽しい。
塩の仕事のオブジェが教会の横に並んでいたり。

塩田は町から5分ほど車で走ると見えてきます。
塩田を見るだけなら自由に見れますが、もしガイドつきで見学したい場合
『Terre de sel』で行っています。

建物の中には、塩が出来るまでのパネルや塩田に住んでいる野鳥などの展示品を見ることも出来ます。
www.terredesel.fr

土曜日は久しぶりにお天気が良かったのでフランボワーズを摘みに行ってきました!
7月というのにはっきりとしないお天気が続いているためか、まだ時期が早いのか、よく熟したフランボワーズは少なかった・・・・。でも、簡単に見つかりそうにないところを一生懸命探して400gのフランボワーズを収穫。


フランボワーズの収穫のポイントは、力を入れずにポロッと取れるものを探す。なかなか取れないのはまだ熟していないので、そのままにしましょう~。
畑で摘んだものを食べる分にはタダ!!(本当はだめ?)
一粒口に運んでみたけれど、新鮮でよく熟れているので美味しい~♪
1kgで5.3ユーロ。5kgで5ユーロになる。
家に帰ってフランボワーズと同量の砂糖を混ぜて、つぶしてしまう。
これを火にかけるだけで簡単にジャムに。
保存びんに入れておけば1年持つ!
砂糖とフランボワーズだけだから添加物なし!!

あと2週間したらもう一度行って5kgのフランボワーズを採ってこよう!!
でも、ちょっと悩むのはフランボワーズ狩りをしていると体中にちっちゃい虫が付いて、痒いし気持ち悪い。これがなければルンルンで行くのにな~。
この日はジャガイモといんげんも収穫した。
ジャガイモは茎の部分はすでに刈り込まれていて、土の山をクワで掘り返すと赤いジャガイモが出てくる。気をつけないとクワに刺さって割れてしまう。

私は写真係なので見てただけだけど、出て来るでてくる!

次はいんげんを探しに。
といっても隣にあるわけじゃないので、そこまで歩くのも5分かかったり!!
広~いのなんのって!!さすがフランス!農業大国!
でも運動のためにはいいよね~。
さて、いんげん畑に到着。
意外と背丈が低くって30cmもない。
腰を降ろして、いんげんプチプチ。
細いタイプのインゲンね!色もきれい!!

今晩はいんげんとジャガごろっ!素材の味がそのままおいしいね!!


ベシャメルソースがかかっているので重たそうに感じますが、意外とそうでもない!!
にんにくが利いて夏でも一杯食べれちゃう!!
野菜がメインなのでヘルシー!!
牛乳とチーズでカルシウム補給!
にんにくパワーでスタミナ全快!!
と、3拍子揃ってます(笑)
作り方
フライパンでベーコン、ズッキーニをオリーブオイルで炒めます。
塩胡椒、にんにくのみじん切りたっぷり、ハーブ(プロヴァンス)で味付け

グラタン皿に入れ、上からベシャメルソースをかける。

そのままチーズを振りかけてもいいけれど、もっといい方法が!!
きれいな焼き色を付けるために
生クリーム(あれば固形)とチーズと卵黄を混ぜたものをかける!!

ひと手間だけど、焼き上がりがきれい。でも、チーズカリカリが好きな人はそのままがいいかな~?
オーブンで焼き色を付けて出来上がり!!


美味しいかったけど、ズッキーニを長いこと冷蔵庫で待たせてしまったため、種が多くってイマイチ。やっぱり新鮮なうちに調味しないと・・・・ですね。
一番目を引くのはこのトマトじゃないでしょうか?

見た目もすごいけど、名前もすごい!
Coeur de boeuf(牛の心臓!!)
特徴は、
ヘタに向かって皺が寄り、大きさも普通のトマトの2倍ぐらい!
中の壁が多く、種の部分が少ないので、この部分が嫌いな人ならこれは食べれるかもしれませんね。
今回買ったのは外れで、イマイチ美味しくない。でも、彼の実家の畑で取れたものは美味しいんだって。
使用方法としては、種が少ないから、種を取って作るトマト料理に向いてるのかしら?
昨年、研修したレストランでは、
ミックスさせて、ガーゼを使って漉したジュースをゼリーにしてましたね~。
見にくいかも知れませんが、一番手前のオマールの下にあります。

その右側にある緑の下敷きは、緑のトマトをジャムにしてあるもの。
日本では緑のトマトのピクルスみたいなのを扱ったことがある。

他にもこのお皿には、トマトのシャーペット、トマトの濃縮ペースト、トマトコンフィやらトマトスペシャルでした!
あと、はじめのトマトと一緒に買ったROME種。日本でもイタリアンで見かけますよね。
これは、あたり!生で食べてみたけれど、実家の畑で採れたトマトのような青臭い匂いと甘さがあっておいしかった!
調理用に向いてるようだけれど、生食でもぜんぜん美味しいと思う!
